概念とはグラデーション的な実在ではないのか?/朧月夜
れているとすればどうでしょう。
実際、数学の世界ではすでに数の定義というものが変わっています。これは19〜20世紀の哲学者であるカントールやゲーデルらの考え方を推し進めたもので、0というのは空集合、すなわち何もない状態のことを指している。「無もない無」と書けば分かりやすいでしょうか。そして、1というのは空集合、すなわち0が1個ある状態と対応しています。そして、「空集合」と「空集合を1つ含む集合」というのを集めたものが、2と対応しています。以下、このような定義が無限に続いていくのですが、「数」というもの自体が20世紀に入ってからは変化してしまっているのです。
もし、0除算が許されるのであれば
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)