初冬の朝/山人
がけて激しく衝突した。尋常な衝撃ではなかった。五月末に大腿の強烈な打撲をやってしまい、その際は今季絶望か?と思ったが、重度の打撲で済んだのであった。そして、今回、かろうじて、片目は問題ないので、刈払い機と荷を担ぎ、ゆっくりと転倒しないよう、なんとか山林を後にした。近くの同僚に怪我をした旨を知らせ、上司に連絡。車の運転は本来するべきではなかったが、上司と落ち合うまでは片目で運転し、その後は運転をお願いした。下手をすると眼球崩壊かと思われたが、どうやらそれは免れたようだ。しかし一週間の安静を言い渡された。
翌日、症状はだいぶ良くはなったが、依然右目の視力はぼやけていた。今日で、怪我から六日目。明日
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