7人の小人たち/宮前のん
 

一緒にお弁当を食べません。あるいは学芸会で、主役の無い劇(全員主役の劇)をやっています。
先生に理由を聞くと「一番になった子や主役の子がイジメにあうから」とか、
「家族が見に来られない家庭の子が可愛そうだから」とか、あるいは「競争で最後になった子や
舞台の裏方の子がイジケルから」だとか言います。やはりそれは違うと思います。
現実から目を背けても、いつか必ずその問題は大きくなって、自分を追いかけてくる。
そういうものだと思うからです。

白雪姫という物語は、子供に夢や希望を与えるだけでなく、ちゃんと現実に存在する
問題にもシビアな視線をさりげなく(本当にさりげなく)投げかけていま
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