詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
わたしとなるのか
何がわたしを構成しているのか
わたしはどこにいるのか
どこがわたしなのか
どこからわたしなのか
わたしはいつ存在しているのか
いつ存在がわたしになるのか
とても基本的なことを
詩人がなぜ詩を書いているのか
たずねられてとまどう詩人の姿に
わたしのほうがとまどってしまった

二〇一七年十三月七日 「失われた突起を求めて」

クリストファー
フトシ
ムルム
守ってあげたい
マンドレ

ふさわしい
いまわしい


二〇一七年十三月八日 「ドクター」


後頭部を殴られる
気を失う
詩人の経験を経験する
詩人が橋の上から身を投げ
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