大岡信の評伝について/……とある蛙
 
※ほぼ感想文です。

どうも、私は彼のとても薄い教え子の一人のようです。
 明治大学法学部の一般教養課程の「国語」で彼に教わっていたようです。
 それも一年生の時で一、二回しか授業を受けていません。
 同級生から有名な詩人なのだと言われましたが、その当時は然程興味は持ちませんでした。

 今回、岩波新書の「大岡信ー架橋する詩人」大井浩一著を読んで、今自分が問題意識を持っている「個と集団における文学」について、大岡自身かなり問題意識を持って取り組んでいたことを認識した。
 同書ではもともと大岡はそのスタートにおいて、文芸批評において評価を得たとしている。特に吉本?明が規定し、批判した
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