尺八老人と漬物の恋/道草次郎
れないすざかし動物園にいってこうようかということになり、本当に来てしまった正直ものだか馬鹿なのだか判然しない、今なんです。(どうにもとてもいい文がおれはかけた気もする)
と言うのも、相葉くんがロケしてるかも知れない須坂動物園はこの臥竜公園に隣接ですから。だけれども、もれきこえるそれらしき声もなく、ついでに、みようかとおもっていた滝も残念なちょろちょろ、だから朱色の弁天橋という橋を渡って池のなかの離れ小島には来てみました。なんだか露出した木の根のせいで足もとがおぼつかない。とりたてて新たなる発見もないのでこうしてベンチに座ったというわけ。
風の名を聞き、若葉の囁きにみみをすませ、きょだい
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