詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
人間の側からいえば
言葉によって、自分の人生が生き生きしたものに感じ取れればいいのですね。
読む場合でも、書く場合でも。
二〇一六年七月十六日 「全行引用による自伝詩。」
パウンドも生きているあいだは、その作品をあまり読まれなかったのかもしれない。ダン・シモンズの文章に、「生きていたときには、あの『詩篇』なんて、だれも読まなかったのに。」(『ハイペリオンの没落』上巻・第一部・14、酒井昭伸訳、215ページ)とあった。
『全行引用による自伝詩。』のために、10分の1くらいの量のルーズリーフを処理していた。どうやら、『全行引用詩・五部作』上下巻より、よいものにな
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