詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
になりそうにないので、計画中止するかもしれない。何年もかかって計画したものもあるけれど、すべて実現してきた。計画中止にするかどうかはわからないけれど、こんなの、はじめての経験だ。
二〇一六年七月十七日 「詩人」
詩人とは、言葉によって破滅されられた者のことである。
二〇一六年七月十八日 「1つのアイデア」
1つのアイデアが、ぼくを元気づけた。1つのアイデアが、ぼくの新しい全行引用詩に生き生きさを与えてくれた。引用の断片を見つめているうちに、ふと思いついたのだ。引用自体に物語を語らせることを。言葉は、ぼくを使役するだろう。言葉は、ぼくを酷使するだろう。言葉は
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