詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
ひざを持ち上げて
傘を盾にしていた向かいの席の人たちも
ぼくが顔の骨と骨をくっつけているときには
すでにみんなひざを下ろして
傘をしまっていた
突然
床が顔に衝突
と思ったら
両目が顔から垂れたのだった
もう何度も顔から飛び出しちゃってるんで
ゆるゆるになっちゃってるのね
ぼくは
もう一度
目ん玉を元に戻して
額の上に
顔面破裂病のシールを貼った
二〇一六年七月十四日 「さぼっている。」
7月になって、本を読まなくなったのだけれど、自分でも理由がわからない。ぼうっとしているだけの時間が多くて、無駄に過ごしている。まあ、そんなときがあってもいいかな
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