詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
たし」「おれ」が、異なる「ぼく」「かれ」「かのじょ」「わたし」であっても構わないという約束があって、たとえば、同じ映画を見ても、見る者によって、見られた人物が異なってもよいというところにある。
二〇一六年七月九日 「ひさしぶりの梯子」
学校の帰りに、大谷良太くんちによって、そのあと、きみや、日知庵のはしご。きょうは、ビール飲みまくり。あしたは、遊びに出かけよう。
二〇一六年七月十日 「投票」
鉄橋のアザラシ バナナな忠告 疑問符な梨 さらにより疑問符なリンゴ
投票してきた。共産党候補と共産党とにである。帰りに、スーパー「ライフ」で、サラダと穴子弁当
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