詩の日めくり 二〇一六年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
だけれど、記憶がまったくない。読んで栄養にはなったと思う類の本だった。とにかく体調が悪い。本を読みながら床に就く。


二〇一六年七月五日 「マンリケちゃん」


ハイメ・マンリケの『優男たち』太田晋訳・青土社
編集を担当なさった郡 淳一郎さんからいただいたのですけれど
いま100ページくらい読みました
プイグがなさけないオカマとしてではなく
こころある人間として書かれてあると思いました
キャンプなオカマとしてのプイグ
鋭く
繊細で
力強いプイグ
マンリケも
ぼくのいちばん好きな『赤い唇』をもっとも高く評価していたので
うれしかった
レイナルド・アレナスのことが
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