パントマイム朱線/あらい
 
  この身を融かすばかりに!
       無言劇の奥に一筋の光を堕として
         なんと叫べば届くのであろう。
               *
前略 
  +αへ
    これが今自分が抱えている夢であると
      言い聞かせれば他愛もない
        かけらたちの煌きに装うのも、あれであるが。
         きれいごとなんてひとつもなかった
ぬかるみに押しつぶされそうな未来を踏み固めるように、
ひとつひとつ、
視線を
外している。ピン止めされた写真がぼやけるさまを、
      ビン留めされる写真の枠に、
            なにか 痛
[次のページ]
戻る   Point(1)