パントマイム朱線/あらい
 
痛々しい ように
日々がボヤけていくように 願い祈りは域を潰して
          瓶詰される活版のヨゴミは、
          可不可  微笑ましい ような
          楚々がボヤけていくように 
              願い祈りはいきを殺して
                  緑の中、縁の外がわを
                  奔り廻る思い出たちが、
  使い古された手足で契る、ぬけがけばかりのアンコール。に!
   今はナマズのようなてゐで、少し冷たい影に追いかけられる
     道標を背負い 初夏の日差しに焼かれるばかりに、
               梅雨の前触れが微か匂った。
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