反射窓の印象/道草次郎
 
に二日酔いらしく、会の最中ずっとほんのりと愉快そうにしていた。

中学生の男の子の孫がいる女性は、その子がストラテラの服薬を断乎拒否してからもう1週間になると心配そうな声音で話していた。参加者に助言を求めていたが、納得の行く回答は得られそうに無いのは明らかなようだった。

発達障害を抱える20歳の息子が家出をして、1ヶ月も音沙汰が無かったが、先日LINEが来て無事だと分かったと涙ながらに語る40歳過ぎぐらいの女性もいた。女性自身も思えば子供の頃から発達障害的な傾向があり、様々な局面で苦労をしてきたと言っていた。

それから母親はASD、息子はADHDの親子も参加していた。彼らは非常によ
[次のページ]
戻る   Point(4)