音楽へのオマージュ(一部改訂・付け足し)/道草次郎
の望みを託すこころ根の
そのたとえ得ぬ健やかさ
想いは一途(いちず)にかけめぐり
緩やかに崩れさり
可視(みえ)ないバブルを次々に
まぶたの上に育てていく
夜明けを待ちながら
微熱に眩暈(めまい)に
そして甘やかな疲労にいつしか眠りを奪われ
朝にふたたび
もどり来るものといったら
それは
すべてを淡くして
薄明のしじまにやさしく降っていく
剥落したあの熱情のみ
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ノクターン 第2番 変ホ長調/ショパン/2008年11月4日
湖の
小島の真中(まなか)にある
夢のパゴダ
それから聴
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