詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 

なんとなく 蟻ほどの人 つぶしたし
ヒヒヒ
けり
けれ
けら
けらけらけら
けっ
まなつぶる きみの重たさ ハイ 飛んで
小さきまなに 蟻の 蟻ひく
わが傷は これといいし蟻 蟻をひく
自分と出会って 蟻の顔が迷っている
あれ
前にも書いたかな?
メモ捨てようっと。
ギャピッ
あり地獄 ひとまに あこ みごもりぬ
蟻地獄1室に吾児身ごもりぬ
キラッ
蟻の顔
ピカル
ちひろちゃん
チュ


二〇一四年十三月三十日 「喩をまねる 喩をまげる」 


「無用の存在なのだ。どうして死んでしまわないのだろう?」
(フィリップ・K・ディック『アルファ
[次のページ]
戻る   Point(12)