詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 

ぼくに指を向けちゃいけないって
死んだパパやママが泳いでる
カティン!
血まみれの森だ


二〇一四年十三月二十九日 「蟻ほどの大きさのひと つぶしたし」


そういえば、きょうは薬の効き目が朝も持続していて
ふらふらしていたらしい
ひとに指摘された
自分ではまっすぐ歩いてるつもりなんだけど
歳かな
たしかに肉体的には
年寄りじゃ
ふがふが
ふがあ
河童の姉妹が花火を見上げてる
ひまわりのそば 洗濯物がよく乾く
夏休み 半分ちびけた色鉛筆
どの猿も 胸に手をあて 夏木マリ
鼻水で 縄とびビュンビュン ヒキガエル
子ら帰る プールのにおい着て
まな
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