詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
のとなる。
それもそのうちに、ありふれた、見慣れたものとなる。
もう愛を求める必要などなくなってしまった。
なぜなら、ぼく自身が愛になってしまったのだから。
愛する理由と、愛そのものとは区別されなければならないわけだけれども。
二〇一四年十三月二十五日 「ダイスをころがせ」
ローリング・ストーンズの「ダイスをころがせ」を聞いたのは
中学1年生の時のことだった
かな
かなかな
同級生の女の子がストーンズが好きで
その子の家に遊びに行ったとき
ダイスをころがせ、がかかってた
ぼくと同じ苗字の女の子だった
名前は、かなちゃんって呼んでたかな
忘れた
たぶん
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