詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
は、年下のガチムチのやんちゃな感じの子が好きだし、笑。
きなこ。
稀な子。
勝ちゃんの言葉が何度もよみがえる。
しじゅう聞こえる。
「ぼく、疑り深いんやで。」
ぼくは疑り深くない。
むしろ信じやすいような気がする。
「ぼく、疑り深いんやで。」
勝ちゃんは何度もそう口にした。
なんで何度もそう言うんやろうと思うた。
1ヶ月以上も前のことやけど
日知庵で飲んでたら
来てくれて
それから2人はじゃんじゃん飲んで
酔っぱらって
大黒に行って
飲んで
笑って
さらに酔っぱらって
で
タクシーで帰ろうと思って
木屋町通りに
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