詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
今回
書こうと思うのは
「なぜ
 その青年のことを書こうと思ったのか。」
「その青年の話をそのまま書き写しただけなのに
 なぜ
 その青年の存在が、ぼくにとって
 いまだにリアルなのか。」
「ぼくがなぜ何度も死んで生き返るのか。」
「これらふたつのことで何が表現したかったのか。」
といったことを自己分析しながら書こうと思っているのだけれど
うまくいくかどうか


二〇一四年十三月二十一日 「ちょっといい感じ」


さっき聴いた曲がちょっといい感じ
その分厚い胸に頭をもたげて
話をしていた
ヒロくんの言葉を思い出していた
ぼくのおなかをさわりながら
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