だから夜露詩句越境推薦/津煙保存
音としての。
「『我はここにあって死ぬはずのものである』と覚悟しよう。多くの者はそうはしないが、そうすれば争いは鎮まる」
「」の中に『』。不思議な形を用いた一文があります。切迫感が感じられる詩文ですが、どこかで見聞きしたことがありそうな一文のよう、実際には一度も口にしたことなどない性質のもののようです。どこか格調高い響きを持つ言葉。なんらかの説明、注釈などは置かれていません。語り手による語り、言葉のようにして置かれています。『』は文章上での共通マナーとして、著書名などのタイトルを引用するために用いられるもののようですが、その『』が途中からは外され、しかし語りの調子は
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