太陽はこんな俺も照らす/TAT
 
ろうか。無論、動く道理が無い。そらそうだ。ケーブルを切った時点でポルシェ君は即死したのだから。当たり前の話だ。小一でも分かりそうなものである。「あっ!!そらそうか!!!」と、魂の奥の奥の奥からシャウトした苦い苦い苦い夏の思い出である。阿呆だった。シンプルに迂闊であった。当時はまだ「天然キャラ」みたいな言葉も無かった気がするが、自分で自分をごまかすように「そら、そやろ、、。アホか俺は、。うふふ」とか、独り言を呟いて、必死に涙をこらえていた。きもいガキだ。成人して後も、車に全然興味がなかったので「ハイエース」を医薬品かなと思っていた。ショッピングセンターの屋上駐車場から百キロ位の荷物の乗った台車をエレ
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