太陽はこんな俺も照らす/TAT
 
ッパーで切った。当時すでにプラモデル制作なども嗜んでいた俺だ。そこはハサミでなく、ニッパーを使った記憶がある。しかもケーブルの切断面が見えていてはおそらく格好悪いだろうなという、プラモのバリ取り等から学んだ美学ももう持っていたので、ケーブルが出ていた穴にはマジックで同色に着色した粘土まで詰めるという芸の細かさだった。ここには元から穴なんてないっすよ、という訳だ。ケーブル?有線?は?俺のポルシェくんはBluetoothですけど、という訳だ。(まぁ当時はまだBluetoothなんてものは無かったが、、)そうして意気揚々と作業を終えて、ワクワクしながらリモコンの進むレバーを押した当時の俺に何の罪があろう
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