メモ11.24/道草次郎
し、よく眠れ、たくさん勉強もでき将来にメドがたち、さらには周囲の大切な人たちに何かの希望を与えられそうな時こそ、それらの全部は破壊されるべき季節である。それは、じっさいに実行されるのがいい。人に軸を置くことは人への侮辱である。侮辱を好むことの甘美は注意深く排除せねばならない。そして一つの平衡状態の到来は、一つの季節、例えば夏の太陽がもたらす焦熱に過ぎない。一つの状態が四季であるような状態は、人外の事である。自然由来の摂理を肯った上で、自分自身、人、その他諸々の何もかもを貫くように赦さなければ自然への復讐は果たされ得ない。
良いものを書こうなどと考えてはならない。自分のためにだけ、書くのが
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