書きたくても書けない腐れ物書きのひとりごと。/月夜乃海花
る雪は
ひどい吹雪とみえました
二十四
私の上に降る雪は
いとしめやかになりました……
II
私の上に降る雪は
花びらのやうに降つてきます
薪たきぎの燃える音もして
凍るみ空の黝くろむ頃
私の上に降る雪は
いとなよびかになつかしく
手を差伸べて降りました
私の上に降る雪は
熱い額に落ちもくる
涙のやうでありました
私の上に降る雪に
いとねんごろに感謝して、神様に
長生したいと祈りました
私の上に降る雪は
いと貞潔でありました
いかがでしょう。ここまで説明したのは要は自分の生い立ちを、人生を人に知ら
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