さよなら、どうせだしね。/月夜乃海花
 
か嫌な予感がする。とりあえず窓を開けて、スマホのライトでベランダを確認する。ベランダにメモが落ちていた。いや、メモというよりこれは写真だろうか?写真には私ともう1人の男性が映っていた。これはよろしくない。とりあえず、写真の裏側を見る。
「春香は本当に好きなものは何?僕は知ってるよ。そこに最後のメモがある。」
私の好きなもの。プリン?そんな訳はない。

少し疲れたのでソファに座って考えることにする。成宮と付き合ったのはそもそもどうしてだったろうか。初めて成宮と出会ったのは大学3年の時。ある本を読んでいたら話しかけられたのだ。
「僕もそのミステリィ、好きなんですよ。あの、貴方もお好きですか?
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