神聖なる合コンの話 (序 その一)/道草次郎
 
岐路に立った時、自分がどちらの道を選択したかなど、ぼくには殆ど何の意味もない事のように思われる。かと言って運命があらかじめ決まっていたかと問われれば、別にそうではなくて、常にある一定の自由度はそこにあったはずだと考えている。しかし、大きな川の流れの中ではどうしようもないものがあるように、自分もまたそういう流れに押し流されて今日という日に漂流してきたような気がするというだけの話だ。
 だから、これと言って意志の力というのをおとしめるつもりも無いし、人間やるときはやらねばならないのは未来永劫変わらないだろうから、やっぱり大事なのはしっかりと道を決めそれに邁進する事だというのにも頷ける。

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