神聖なる合コンの話 (序 その一)/道草次郎
い。
かつてここで書いたこともあったように、ぼくは中二の時からずっと不登校だった。そして、成人した後もずっと引きこもりみたいなものだった。途中、学生時代を挟みはするが、それ以外の期間はずっと実家の畑を耕したり、俳句を詠んだり、古い映画をレンタル屋で借りてきて鑑賞したり、BSのメジャーリーグ中継を眺めたりして生きてきた。今でも俳句は数少ない趣味の一つだし、黒澤映画は大好きだし、ニューヨークヤンキースのデレク・ジーターはぼくにとってのスターだ。
とはいえ、あらゆる情報の溢れ返るこの現代において、全くといっていいほどに社会から孤立して、どこか世捨て人のような青年期を送ってきた人間がぼく
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