散文三つばかり/道草次郎
のは終わったら終わるのだから終われない。位相の変移か。存在の裏返しか。ほんとうに死んだら死ねるのか。疑義者は天才は、意味論と論理学と数学に囚われている。
人間の蓋然性と人間の可能性のあわいに、おそらく詩魂は転がっている。
「特殊相対性理論」
何かを好きになるということは、現実を愛しているということ。自分が産まれてから今までのことを考えてみて、何かを好きになったことがなければ、その人は人である可能性は低いけれど、もし万一そういう人がいたならば、詩人はそういう人の為にも書かなければならないはずだ。ニュートンではあんまりかなしいからアインシュタイがしたようなことを、した詩人の何
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