9月30日雑記/道草次郎
があるように。しかし、一人の人間と宇宙との関係はどうか。宇宙の中に人間がいるのか、それとも、人間の中に宇宙があるのか。これは本当に難しい問題だ。哲学はそれを扱うのだろう。しかし自分にとって尤も驚くべきなのは、自分がつくづくつまらない人間だと言いたいという衝動に先立って宇宙が既に成立しているという事である。よもや衝動とともに宇宙が現出したとはさすがに思えない。まあ、これもよくよく考えてみればもしかしたら哲学の主題になり得るのかも知れないが。
もう一度はじめに立ち返って考えてみる。「つくづくつまらないと言わない人間」についてもう少し考えてみようと思う。
これは、先ほど言った通りに存分にそれ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)