ネット詩人はゾンビである/自由美学
の」が「詩」というものであるとするならば、ポエマーは嘘が上手でなければならないのです。
そして、このクセが習慣づいてしまったポエマーは、なぜだかポエムがすらすらと書けるようになるほど恋愛がギクシャクしていきます。どうにも潜在意識下の「脚色グセ」が邪魔をして、日常の言語表現でもことごとくしくじるわけです。
ここに、自治会主催のポエムコンテストで大賞を受賞し、己のポエムセンスに絶対的な自信を手にしてしまった一人のポエマーがいたとします。こいつが恋をすると大抵こうなります。片思いの相手を渾身の一句で落としてやろうと、いまだ味わったことのない感動に身を打ち震わせ心を鷲づかみにしてやろうと、ぶっ飛んだド
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