エアリアル闊歩/あらい
廃石を、
飢えに騙るばかりに 腹割いて土壌に道を引いていくか
主文
甲も赤々と咲いて
夜空はこうも綺麗だと言うのに何故
植え付けた若葉が再び蕾をくぐもらせるばかりに
流し切れない赤子のあぶくは弾け、
コールタールはふつふつと襤褸を零すばかりの土塊
朝靄の輪唱は燦燦と秘に近わせ、悪い癖は綴じる眼に、
礼を描き出しては、楽に封じられるみたいな
愛撫が限りなく近い間と思い込んでいたから
嘘ではないのだ、ただ、巻き込まれて 他殺体と化す
御託とモザイクタイルとを並べ青空と寝てごらんよ、
ボロくずでも生きていた狩り取られた者がいるだろう
喘鳴をとびさるときに眼球を転がしていったら
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