fin/あらい
水面とは同じ未知を辿るとなると 其処は至極四季
鳴禽は口伝にうたい、輪廻は頬を赤みに下り 尾を弾いた泪と灯り
思いの丈、 パノラマで吊った 因果を楽しんで。
絵本の中心は私であるとして一体、 居間には誰もいない走馬灯
モノクロのアニメーションに入り込んでしまった意志
感情も危うい未知に、筝切れたBGMは不可思議で嗤えない
草臥れた平行線 サイレンとテレヴィジョンは耳沿いに砂漠を抱く
過度値で縺れたカレシと灯前、好いに感け希求は富んだ
いや孕み過ぎた。実りの意図が外れた胡蝶たちの死後世界に
賽の目を覗く、ただ青い残照の星座
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