8月14日。未日記/道草次郎
 
りも、それが招く心理的影響に思いを致さざるを得ない自分という存在…アインシュタインの特殊相対性理論を証明する為ジェット機にアルミニウムの原子時計を載せてその誤差を測定するという実験が本当に行われたかどうかその詳細は定かではないが、仮にそれが本当に行われたとした場合、その誤差はほんの僅か、たしか1秒の何分の1にも満たないと聞いたことがある。タイムラグ。おそらくは解決可能なただの電波送受信の不具合か然るべき何らかの機能不全に起因するそれは、しかし、ぼくの脳髄を経由するや重力によって捻じ曲げられた内向的な時空のように、アインシュタインも失笑のふざけた理論を構築してしまう。

それにしても、こ
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