8月14日。未日記/道草次郎
 
。たぶんその方が良くて、どうしてかというとそれはたぶん芥川の実験だからだろうと思った。芥川の俳句の方がずっと多くの登場人物を内包しているような気がするし、やはり、『秋』は芥川の人情味のあるチェスみたいものだとそんなことを思ったりした。軽薄な読みであるな、きっと。


PM1:13

帰宅。涼しみ涼しみ。氷を次から次へと製氷してくれる冷蔵庫の奮闘に感謝し、ブラックのアイスコーヒーを仰る。ところでぼくは最近、人生でたぶん一番小説の近くにいると思う。今まで余りにも杜撰に読んできたし、また書いてもきた(詩しか書いて来なかった)わけだが、ことここにいたって終に其れも立ち行かない事
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