8月14日。未日記/道草次郎
とばかり興味を覚えたので目を通してみた。成程確かにこれは心情の機微を繊細に描いている、とは読みつつ思うものの、特段唆られる所も無いのもまたほんとう。よく判らぬ。Wiki曰く、芥川が初めて試みた近代心理小説…高雅な趣…?高雅だって?これがこうがなら、じゃあ所謂王朝物などはどうなる?あれの方が余っ程こうがっぽいじゃないか、などと独りごちてから矢っ張り考え直して、あれは確かにあの時点、あの近代日本という時代に於いてはひとつの結節点というか、清新さというか、とにかくあれはあれでこうがだったのかなどと思ったりしたけれど、よく分からんから放棄した。『秋』は、女と女と男が出てくる話でそれ以外は消去されていた。た
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)