もう一度/道草次郎
 
切にしていくということだった

たしかに
ぼくの破綻は
予期されたろう
ぼくも知っていた
けれども
それでも一緒になった

ぼくは
君と一緒に無人島で暮らすつもりで
日々を生きた
精神分析家はそれを
色々と解釈するだろうけど
ぼくが君を思い生きた足跡
それは
ぼくたちだけのものだ

世の中の
多くのカップルたちが日々
ズタズタと切り裂かれたり
さよならしたりする今の日本で
こうしたぼくの執着は
もしかしたら
危ない方向にまでゆきかねないのではと
君は思ったりするのかもしれない

けれども
真実を誰が知るというのだろう
もちろんぼくは
君が
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