ドジョウの話/道草次郎
 
っているのだが、とはいえ、どんなダメそうな詩もぼくにとっては、じつはナンバーワンだ。
昔、オンリーワン何とかという歌が流行ったけれど、オンリーワンじゃなくて、ナンバーワンだ。

おいおい何言ってるんだ。そりゃ、どだい無体な話じゃないか言われそうだけど、良作かそうでないかの基準の話をしているわけではなく、詩の向う側の話をしている。

べつに作品と作者の関係性とか、あいつはあんな生活をしているからこんな詩を書いたんだとかそういう話ではなくて、野に、或いは人間の棲むこの荒野へと放たれた詩のことを考えている。







むかし夏休みに近所の小川にドジョウを放流したことがあ
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