ドジョウの話/道草次郎
 
白いと思うのだが、そんな人の読み方はやたら上方からのものだったりする。
それは、地面におちた小石でも眺める様な具合になるかもしれない。
時々その小石に何匹もの蟻が這ってきて気を散らす、なんていう横槍も入ったりする事だってあるだろう。

つまり、角度によって見え方は数えきれない。
なかには、読んでいる途中でバッグの中の石灰岩がいきなりタングステンへと物質転換をして、後ろに仰け反ってしまい読むどころではなくなる事だってあるかもしれない。

それで、詩の事に話を戻すのだが、最後まで読んでも分からないとか全然良くないとかそんな詩はたくさんあって、もちろんぼくもそんな詩を書く者の末席に連なって
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