恋昇り 4「通知」/トビラ
さんは頷く。
「これもなんとも言えないな。可能性の話しだけなら、いくらでも上げられる」
「じゃあ、もう、ギード・モアでいいんじゃないか?」
「居心地よく休めるのは大事だよね」
「まあ、ビジネスホテルに俺たちみたいな高校生が何日も泊まるより、かえって目立たないかもしれないな」
「私もギード・モアでいいと思う」
ギード・モアの方が嫌な感じが少ない。
「それなら、大富豪の親という感じで、ギード・モアの部屋を一ヶ月くらいおさえるね」
山藍さんは、ホテルに連絡を取る。
「じゃあ、後は、移動手段か」
連座が切り出す。
「徒歩、タクシー、バス、地下鉄、路面電車。その組み合わせ、だね」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)