恋昇り 4「通知」/トビラ
 

私は言う。
連座は頷く。
「俺は何でもいいぜ。連座の指示に従う」
「これも可能性だけなら、いくらでも言えるからな。ただ、地下鉄は避けたいな。いざという時の退路がほぼ無いから」
私は頷く。
「じゃあ、地下鉄以」
「ごめん、話の途中にいいかな?」
「山藍さん、どうした? 何かあった?」
菜良雲が反応する。
「うん、資金提供額制限が解除されてる」
みんなの顔から血の気が引く。
資金提供額制限が解除されている?
「それって、資金が無限に使えるってことだよね」
菜良雲が山藍さんに訊く。
山藍さんが頷く。
「マジかよ」
連座が自分の通知を見てつぶやく。
私と菜良雲もすぐ
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