某月某日 ー 詩ではなく、批評でもない、ただの言葉/石村
 
体を媒介として言葉の創造本能を実現させる行為。

 Aは近・現代詩(テキストの詩)の朗読・朗誦
 Bは古代詩・神話(日本では和歌や祝詞)→《言霊》と人間の交信・交流

・中世の《詩》は、舞踊、歌謡、演劇。これはBからAへの過渡期にあるものか。

・現代ポエトリーリーディングの源流は黒人牧師のプリーチングやラップなどにあると見られるが、これは当然Bに属する。言葉の力を借りて感情を引き出し、高揚させ、浄化させる行為。

・漢詩は古代からすでにテキスト詩であった。むろん朗誦される詩でもあり、音声の調子・抑揚が重要なファクターだが、他言語にはない、シンボル文字である漢字の表現性が詩的効果
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