気が付いたらボロ雑巾のようにベッドに転がされていた/山人
あと一時間我慢しなければならなかった。が、そんな苦痛の中でも数十分ふたたび寝てしまっていた。二十一時三十分、体を反転させても良いとのことで幾分腰の痛みは和らいだ。その後も少し眠っては覚醒したり、点滴の管が曲がって警告音が発生し何度か看護師を呼んだ。
四月二十五日、夜が明け、三日目の昼勤務の看護師は再び男性看護師でCという名だった。かなりベテランらしく、ハキハキものを言う看護師で、最初病室に入ってきた時は医師なのかと思ったほどである。C看護師の後ろを看護師の新人女性D看護師がちょろちょろついて指導を受けていた。舌足らずな萌え系の女子看護師だった。色々教えながら私の病床でC看護師の実践授業が始まっ
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