蜿蜿縷縷/あらい
 
も哭く 陽に焼かれたでも啼く 翼がある物でもないと、
私は万里を駆けることができ、私はソコに生きていなくとも、
私を徹して未来は継がれる

生きていること、気づいてくれ
すまんがねぇ

包装紙でも模造紙でもいい、
上紙ぐらいは贅沢に、あたたかに燃やして欲しい
凍えた大地に選り沿うように覆い隠して、
小さなひかりに成り上りたい、個個に、
生きたことを知るモノが新たに息吹を染め
今、生まれ変わる、今、美しく写し撮られる

命は直ぐ、儚い価値に垣間見え
汚泥に点る満月、夜風共々、灰とこの身を廻してくれ、
凡てを亡くしても美しくありたいと、頭を垂れ哀願するもの。
華の最期
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