<詩「あるなんでもない日」、「白き神の抱擁」、「婚礼」、「カフェ」「君の来る日」、「山城合戦」、「冬.../タカンタ、ゴロキ、そしてパウロ
置かれた彼が持ってきた施設にて描いた絵を眺めていた。その画集には彼
女が湖の周りを歩く姿や、森の風景、夕刻の光の中に建つ施設が印象派の筆で表されていた。その絵
では光が大切なのであり、彼は瞬間の時をその絵の中に封じ込めようとしたのだった。彼女は休みな
く話しながら画集を勝手にめくり、その後、彼女は絵をさかさまに眺めはじめた。「さかさまに見る
のは見にくくないですか」彼は言った。「いいえ、いい絵はどんな方向から見てもその値打ちを保っ
ているものですわ、ほら、さかさまでもこの絵は強弱の調和がとれていますわ、この方がそれがよく
感じ取れるくらいよ」。
彼女は、彼が施設を訪れてから一年
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