僕らはいつも自分だけの譜面を探しているように/ホロウ・シカエルボク
 
もそれについて頭を悩ませてみた結果、おそらく僕があまり学校で人と話をしないせいなのだろう、という結論に至った、だから、たまにアキと話をするとなんというか―そこで暮らすために構築したリズムみたいなものが少し乱れてしまうのだろう―そんな考察は当たっている気もしたし、まるで間違っているようにも思えた、でもそれ以上突き詰める材料もなかったし、根気もなかった、だから僕は未確認飛行物体の研究をするみたいに、時々そうやってアキと話をした、放課後は時々所属している映研の部室でゴダールを観た、もちろん、高校生にゴダールなんてちゃんと理解出来るわけはないのだけれど、名作と呼ばれるものをいろいろと観た結果、それがなんだ
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