生きてきたこと:Part 2.1/由比良 倖
鬱というよりも、それは双極性障害の鬱の症状で、それは普通の(?)鬱とは大分様相を異にするらしい。また、僕の場合、統合失調症の症状も混ざっているかもしれない。今の研究では、双極性障害と統合失調症は、全く別の病気なのではなく、かなり境界の曖昧なものであるらしい。僕はその、きわめて曖昧な領域にいる、ということで、ハイブリッドな病名を頂いているのだけど、まあ、それは極めて不便なことで、鬱と幻覚と感情の完全な鈍麻と強迫観念が、一度に僕の世界を底から空の果てまで満たしてしまう。まあそれも引っくるめて『鬱の世界』と称した方が、話としては始めやすい。人によって『鬱』は異なるけれど、また『鬱』であることで共通する『
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