Universal Boardwalk/カワグチタケシ
 
ける

夜を歩く
大きく湾曲した橋を渡り
運河沿いの食糧倉庫に沿って

手に入れた宝物を
きちんと手離すことを
君たちも学ばなければならない


十二月

目の前のテーブルに置かれた
食べものを食べれば
食べたぶんだけ減る
飲みものは飲んだ分だけ減る

高さにしてわずか一メートル
距離にしてわずか五メートル
水に近づくだけで
匂いが、音が、全てが変わる

二十五日を過ぎて急速に
イルミネーションの温度が下がる
五色の小さな旗(トルチョ)がたなびく
ラサを想う

運河沿いの新しいボードウォークで
大量の海水を間近に感じながら


一月
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