夢だからしかたない/仁与
 

目をそむけた。

後から二人連れの男達がやってきて
衝立で見えなくなった。

私は相変わらず寝転びながら、
"ちがう、ちがうと焼肉屋さんなのに
焼肉が出てこない"と思っていると
旦さんが立ち上がって、

「でるぞ」、スタスタ古民家から
出て行ってしまった。

みると髪の長い若い女も出て行き、
「なんだ、逢い引きか?」と冷めた
気持ちで眺めていた。

急に 場面は変わり、また、旦さんが
私の横に座っていた。

何故か私の目の前に煮魚が置かれていて、
手を伸ばすと魚の半身が床に落ち子連れ
のお母さんが、

「この子のです!」と注
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