ちょっぴりゼツメツ寸前の詩をめぐる冒険◆詩をへだてるベルリンの壁/田中修子
がこころをこめて書いた詩を、こころを込めて朗読すると、その人の詩句と友達になれる」という現象があることを、詩について教えてもらった中学の朗読の授業で知りました。
たとえ死んでしまった詩人の詩句でも、より、こころにとどまるのです。
その、朗読の選択授業には、「ダサくて内向的」なひとしかおらず、私はそのなかでいちばん、そうだったと思う。
宮沢賢治の「よだかの星」の描写部分を朗読し、よだかと友達になったような気がしたものです。
また、朗読しやすい詩とは、書き言葉が優れている詩であるということも、なんとなく感じるこの頃です。
□ところで、ポエトリー・リーィングのことを、私はものすごいヘン
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